この記事の内容を、私は素直に受け止めることはできません。
なぜなら、内定が取れない学生は確かに存在するが、その中身が不明だからです。
高望みをしているから決まらないのか、やりたい仕事にこだわっているから決まらないのか、それとも選り好みせずに受けても決まら
ないのか、その中身がわからないのです。
気になったので、厚生労働省のホームページで調べてみました。
古いデータだが、平成23年度の大学生の就職率は、93.6%だったそうです。
その後民主党政権から安倍政権に変わり、求人はリーマンショック以前の水準まで改善した(業種はさておき)と言われているわけで、
理論上は選り好みをしなければ、大半の学生は就職が決まるはず。
なのに、なぜ内定が取れないのでしょうか。
本当に、自分がやりたい仕事に就ける人は、少ない。
不本意な就職でも、輝ける土壌があるはずです。
そう思える風土を作るのは、企業側の責任もあると思います。
もちろん、政治も。
また、記事では「ブラック企業」のことが、やたら書かれていました。
ブラック企業は、確かにいいはずはありません。
ただ、ブラック企業の定義が、あやふやになっていないでしょうか。
働く側の一方的な都合で、定義づけていないでしょうか。
不正はダメだし、人材は大事にしなければなりません。
しかし、ナーバスになり過ぎやしないでしょうか?
要は、一方的に企業のせいだけではないということです。
そしてがっかりしたのが、「就職が厳しいから、政治に期待しない」「投票しない」という学生が多いという点です。
気持ちは、わからなくもない。
だからといって「投票しない」という理屈は、まったく筋が通りません。
もし、内定が取れない学生で、選挙に行かないという人がいたとしたら、「だから内定取れないんだ」と言ってしまいたい位です。
この記事は、なぜ数十社受けても内定が取れないのかの理由が、全く掘り下げられていません。
だから、そういう部分を多少割り引いて、この記事は読まなければならないと思う。でないと、本質を見誤ります。
新聞報道は、確かに参考になることがたくさん書かれているが、全面的に信用をすべきでないと思うのです。
その行間、裏の部分まで読むべきでしょう。
「政治が悪い」「世の中が悪い」というなら、まずは投票しないと。
もちろん、政治家も頑張ってもらわなくては困ります。
そして、私も・・・
もっともっと頑張らなければなりませんね。