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教育の重要性~過去のコラム記事より

こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。

過去に、「ケアステーションジャパン」というポータルサイトに、コラム執筆をさせていただいたことがあります。

最近、その過去記事について、改めて考えることがありましたので、ここで披露させていただきます。
当時の原文ママです。
かなり、熱く語っております(笑)

はじめに

株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
さて前回、2012年度の介護保険改正について書かせていただきました。
今回は、「教育の重要性」について執筆させていただきます。
駄文ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。
 

虐待の現状

先般、神戸のとある有料老人ホームで、入居者様に対する虐待が発覚し、介護士数名が逮捕されるという事件がありました。
皆さんも、記憶に新しいところかと存じます。
当然のことではありますが、虐待は絶対に許すことはできません。

虐待を肯定する人が万一いたとしたら、もはやその人は介護業界から退場していただくしかありません。
しかし、ごくごく当たり前過ぎることなのに、なくならない。むしろ、増えている。
なぜなのでしょう?
虐待があったという事実があって、それを「なんてひどいことをするのだろう。最低だ」と批判をしているだけでは、何も始まらない気がするのです。
 

深刻な人員不足

私は、2007年に起業したのですが、その前には介護の現場におりました。
もちろん、虐待などはまったくなかったのですが、とにかく人員不足は深刻でした。
私がいた施設は、入居22名の小さな有料老人ホームと、訪問介護・デイサービスを併設された施設でした。
厳しいながらも何とか回していたのですが、最も深刻だったのは、「夜勤の配置」です。
夜勤は1名体制で行っていました。

夜勤配置は「20:1」基準が一般的だと思います。これに照らし合わせれば、夜勤は1名体制にするのが収支的には妥当と言えたかもしれません。
しかし、収支的には妥当であっても、体制としてはどうでしょうか。
それは、イコール夜間に急変等があっても、どうすることもできないということを意味するわけです。
実際、私がいた施設でも、夜間に徘徊するお客様や、急変する方はいらっしゃいました。その都度、その日に夜勤を担当するスタッフは、不安を募らせていたと思います。

私は、施設長として、夜間に急変が予想される時には早めに協力医療機関に相談し、受診等(場合によっては入院)の調整をしたり、時には泊り込んで救急搬送の際には対応したりしていました。月の半分以上泊り込んだこともありました。
休みも1ヶ月2ヶ月取れないこともザラでした。
自分なりに、できる限りの努力はしてきたつもりでしたが、会社の方針もあったため、最終的にはどうにもなりませんでした。
在任中、大きな事故がなかったのは、奇跡といっても過言ではありません。

スタッフは本当によくがんばって下さいました。 会社の方針を変えることは、とうとうできなかった。
スタッフに不安な思いをさせてしまったことは、今でも本当に申し訳なく思っております。
一歩間違えたら、つもりつもって虐待に・・・なんてことも、十分あり得るわけですから。 今考えると末恐ろしいです。
そう考えると、虐待や事故等は、介護を担う個人の問題だけでは、決して片付けられない話であると言えましょう。
 

教育について

確かに、介護保険の制度等にはいろいろ問題はあります。
しかし、制度システムの根幹について、批判をしていても始まりませんので、受け入れるしかありません。
では、その中でどうしていったらよいのでしょうか?
答えがなかなか見つかりません。簡単に答えが見つかったら、誰も苦労しませんよね。
でも、一つ挙げられるとしたら、それは「教育」だと思うのです。

「そんなこと、当たり前ではないか」と思われるかもしれません。
しかし、わかっていてもなかなかできないのが現状ではないでしょうか。

介護保険のサービスは、報酬が一律に決まっているため、売上はある一定のところまで行けば頭打ちになります。
国は、人員を手厚くしたり体制を整えたりする事業所には、「加算」というものを用意して評価してはいます。しかし、それでも民間のサービスと違って、限界を超えることはできません。

教育が重要であることは、頭ではわかっていても、それにかけたコストが「見た目上」反映されにくいと言われます。そんなことは、まったくないはずなのですが・・・
また忙しいことを理由に、着手できないという事業所が多いのも、実情だと思います。 

次回に続く

2014年7月1日